セルフレジのレジ袋二重取りや持ち帰りに悩むスタッフの本音
「レジ袋を2枚以上取っているお客様がいるけれど、どう声をかければいいか分からない」「注意してトラブルになったら怖い」……そう感じて、見て見ぬふりをしてしまっていませんか?
セルフレジのアテンダントにとって、レジ袋の過剰取得や未精算の持ち帰りは、売上ロスだけでなく、お店の運営コストを圧迫する切実な悩みです。お客様の中には「ただの勘違い」や「うっかり」で行動している方も多く、すべてを悪意と決めつける必要はありません。この「うっかり」を「適切な精算」へ導くのが、私たちの腕の見せどころです。今回は、現場で5年戦い抜いてきた私が、角を立てずにスマートに解決する知恵を伝授します。
レジ袋の過剰取得を防ぐ3つのスマートな声掛けと介入術
お客様とトラブルを起こさずに、レジ袋代金をしっかりと精算していただくためには、徹底した「先回り」と「心理誘導」が鍵を握ります。5年の現場経験から導き出した、まず押さえるべき全体像は以下の3点です。
- 「疑う」のではなく「案内する」スタンスを徹底する
- お客様の「動作」の直後を逃さない(タイミングが命)
- レジ袋精算ボタンをあえて手前に出す(心理的な誘導)
この3つの原則を頭に入れた上で、具体的な現場での立ち回りをステップ形式で見ていきましょう。
東芝テックや富士通の画面で動線を観察する
ステップ1:お客様の動線を観察する
レジ袋を取るタイミングは、多くの場合「スキャン終了時」か「会計終了後」です。ここで重要なのは、ずっと監視しているような威圧感を与えず、端末の『カゴの中身を自然に確認する流れ』を作る動作に紛れ込ませることです。
ステップ2:魔法のフレーズで声をかける
相手が袋を二重に取っていることに気づいたら、近づきすぎず、斜め後ろから自然なトーンでこう言います。
「お客様、失礼いたします。恐れ入りますが、レジ袋は1枚につき〇〇円頂戴しております。追加精算をお願いできますでしょうか?」
ポイントは「確認です」というニュンスを強調すること。決して「取っていましたよね?」という詰問調にしてはいけません。
ステップ3:端末を操作し、お会計へ誘導する
もし、お客様が「あ、ごめんね、今入れちゃった」と反応したら、すぐにこちらのターンです。
- アテンダント端末(または当該レジ)で「袋代追加」の操作をする。
- 「ありがとうございます。こちらで計算いたしますので、このまま決済画面へ進んでいただけますか?」と誘導する。
この『スキャン漏れを発見した時の「角を立てない」魔法のフレーズ集』と共通する考え方ですが、「あなたのミスを指摘している」のではなく「システムの操作を代行している」という姿勢を見せれば、大抵のお客様は素真に従ってくださいます。
万引き扱いと怒らせる威圧的な声掛けによる大失敗

現場で絶対にやってはいけない最大の失敗が、正義感に駆られるあまり、感情的・威圧的な声掛けをしてしまうことです。
例えば、お客様の目の前まで早足で歩み寄り、大きな声で「お客様!袋は1枚しか打たれていません!追加分のお金を払ってください!」と強い口調で言ってしまうケース。これは、周囲の買い物客にも聞こえるため、お客様にとっては「万引き犯扱いされた」「恥をかかされた」という強烈な怒りを誘発します。
セルフレジの現場には、『セルフなのになんで店員がやるの?と言われた時のスマートな返し』にも通じる、独特の心理的ハードルが存在します。お客様は「自分でやっているんだから、いちいち監視されたくない」という防衛本能が働いているため、店員から攻撃的なアプローチを受けると、一気に臨戦態勢(クレーマー化)になってしまいます。一度感情的な対立が生まれると、袋代の数十円のために数十分のクレーム対応に追われるという、最悪の費用対効果を生むことになるのです。
5年の現場経験で編み出したレジ袋の不正を防ぐ裏技
公式マニュアルには絶対に載っていない、私が現場で実践している「袋の持ち帰りを物理的・心理的に減らす工夫」を2つ紹介します。
- 「袋用バーコード」の視認性を高めるレジ袋の選択画面の横に、あえて「袋のみのご購入も承っております」という小さなポップを貼るだけで、購入意欲がある方への誘導になります。また、レジ袋の枚数選択画面が分かりにくい機種の場合、付近の誘導看板を大きくするだけで「分からないから勝手に取る」という行動を減らせます。
- アテンダント側の「声掛けの予兆」を演出するお客様が袋の取り出し口付近に手を伸ばした際、パッと近づくのではなく、ゆっくりと近づきながら「何かお困りですか?」と声をかけます。これにより「店員が近くにいる」という緊張感が生まれ、二重取りを思いとどまらせる効果があります。
「疑うのではなく、操作のお手伝いをするという姿勢が、トラブルを未然に防ぐ鍵」
明日のセルフレジ監視から実践できる確実なアクション

まずは、「お客様が袋を取った瞬間に、まずは挨拶を兼ねて近づく」ことだけを意識してみてください。
「いらっしゃいませ」「何かお困りですか?」と声をかけるだけで、お客様は「見られている」という意識を持ち、意図的な持ち帰りを抑制できます。もしそこで過剰に取っていたとしても、その後の『年齢確認ボタンを押すタイミングと、客を不機嫌にさせない声掛け術』の応用編として、自然に袋代の追加を促すことができます。
最初から完璧にできなくても大丈夫です。まずは笑顔で「お声掛け」の距離を詰めること。それが、現場をスムーズに回すための第一歩です。頑張りましょう!
次のアクションとして、まずは担当しているレジ端末の「袋代追加ボタン」がどこにあるか、明日出勤した瞬間に必ず確認しておいてください。いざという時に迷わず押せる準備が、あなたの余裕につながります。
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